ソーシャルレンディングで失敗する理由とは?失敗例4選と対策を解説

「ソーシャルレンディングの失敗事例にはどんなのがあるの?」
「ソーシャルレンディングで失敗する理由を知りたい!」

ソーシャルレンディングを初めてみたいけれど、失敗を恐れて躊躇しているという人は多いのではないでしょうか?

実は、ソーシャルレンディングでの失敗にはいくつかの理由があり、その傾向を知っておけばリスクを減らすことができるのです。

そこで今回は、ソーシャルレンディングで失敗する具体的な事例と対策について解説します。

この機会にソーシャルレンディングの特徴について理解し、投資対象のひとつに加えてみましょう!

1.ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは「お金を借りたい企業・人」と「お金を貸したい企業・人」をインターネット上で結びつける融資仲介サービスです。

上記2つを仲介するソーシャルレンディングの運営会社は、企業が事業資金調達のために組成したファンドへ投資家が1円単位で出資できる資産運用サービスを提供しています。

複数の投資家たちの資金を集約することで、これまで小口投資では不可能だった投資案件への参加ができるようになりました。

ソーシャルレンディングは融資による資産運用であるため、毎月支払われる利息からの分配によって利益を得ることが可能です。

また、運営会社が資産を運用することにより投資に関する専門知識を必要としないため、近年初心者向けとして注目を集めている投資法のひとつです。

ソーシャルレンディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ソーシャルレンディングとは?利回りが高く少額から投資できる方法を紹介!

2021.06.11

2.ソーシャルレンディング投資の失敗例4選

ソーシャルレンディング投資における失敗例を紹介します。

ソーシャルレンディングの失敗例

  • 失敗例①:貸し倒れで資金を失う
  • 失敗例②:返済遅延で資金が回収できない
  • 失敗例③:外貨案件で為替の差損が生じる
  • 失敗例④:単一のファンド・事業者に集中投資する

順に解説します。

失敗例①:貸し倒れで資金を失う

ソーシャルレンディング投資における最大の失敗は、貸し倒れが発生して投資金を失うことです

貸し倒れは経営悪化による倒産などの理由で債権が回収できず損失となることですが、貸し倒れの発生事例ではmaneo社の不正発覚による貸し倒れが有名です。

maneo社は、2016年秋からグリーンインフラレンディング社が手掛ける再生可能エネルギー事業に融資すると投資家から出資を募りましたが、開発会社が一部の資金を別の目的に使用した疑いが持たれました。

この案件でmaneo社は10%超の配当を謳い投資家から約100億円を集めていましたが、2018年7月に虚偽の表示・資金管理体制の杜撰さが発覚、さらには事実上の貸し倒れも発生し、関東財務局から業務改善命令が出されました。

また2019年3月には、投資家54人と法人企業3社が、maneo社を含めた融資先4社及び融資先の企業の代表取締役2名を相手取って約11億円の損害賠償を求めて集団訴訟を起こしました。

今なお元本回収ができていない案件も多く、2021年4月時点で約110億円の延滞が発生しています。

このようにソーシャルレンディング投資では担保付きや保証付きであったとしても、元本保証はされていないため、貸し付けた資金が返済されないことがあります。

貸し倒れが発生して資金を失うと、新たに投資するための元手がなくなり、投資を継続できなくなってしまいかねないので注意が必要です。

失敗例②:「返済遅延」で資金が回収できない

ソーシャルレンディング投資の失敗には、貸したお金が期限通りに返済されないことがあります。

2018年にラッキーバンク社、グリーンインフラレンディング社、ガイアファンディング社において運用中の案件がほぼ一斉に返済遅延を起こしました。

これにより投資家に支払われる予定であった分配金は停止され、ラッキーバンク社は元本の3割で担保を処分、あとの2社は元本が返済されない状態に陥りました。

大規模な返済遅延を発生させた3社には、業界水準よりも高い利回りを謳っていたという共通点があります。

返済の遅れによって資金が拘束されると、別のソーシャルレンディングの案件に資金を回したり、株式やFXといった新しい投資を始めたりする際の資金が少なくなってしまいます。

最悪の場合には返済遅延が長期に渡って融資先が倒産し、貸し倒れの発生にもつながりかねませんので、返済遅滞による資金回収の遅れは避けたいところです。

失敗例③:外貨案件で為替の差損が生じる

ソーシャルレンディング投資の内、海外の企業へ融資する案件であれば為替変動に伴うリスクが生じることがあります。

外貨を円に交換する際は交換レートに基づき行われますが、損失が発生する可能性を「為替変動リスク」と言います。

例えば、外貨買付時に1ドル=100円だったのが円高により変動して1ドル=90円になった場合、1ドルあたり10円分の損失が生じます。

さらに外貨案件には、投資している国や地域の金融危機や政情不安などが起こるカントリーリスクもあります。

発展途上国に分類される国の場合、お金の貸借に関する法律が整備されていなかったり、法令遵守の意識が低いことがあるからです。

そのため投資判断をする際には、為替リスクを負っても十分な案件利回りであること、また、為替ヘッジと呼ばれる為替リスクの軽減措置が取られていることを確認しておかなければなりません。

失敗例④:単一のファンド・事業者に集中投資する

ソーシャルレンディングを行う際、1社に口座を開設してその投資先を1つのファンドに限定すると、その案件が破綻してしまったときに大きな損失を被ってしまいます。

ソーシャルレンディングの出資案件は、どんなに良い条件が提示されていても元本の不回収リスクが内在するからです。

返済ができないとなった場合には投資した元本は返ってくることはなく、投資金の全額を失ってしまい、他の投資に回す資金などがなくなってしまいます。

また、ソーシャルレンディング投資では、人気が集まる案件ばかりに狙いを定めていると、すぐに出資金が集まって募集が閉め切られてしまうなど投資の機会に恵まれないこともあります。

この場合元本の損失は発生しないものの、資産運用ができていないため、失敗例の1つだと言えるでしょう。

3.失敗から学ぶ!ソーシャルレンディングのリスク回避方法3つ

ソーシャルレンディングにおけるリスク回避の方法を紹介します。

ソーシャルレンディング投資の4つのリスク対策

  • 対策①:事業者・案件を分散して投資する
  • 対策②:情報の開示性を重視する
  • 対策③:信頼性が高い事業者を利用する

貸し倒れのおそれなどリスクがある会社や案件を事前に見抜くことで、着実な資産運用を目指してください。

対策①:事業者・案件を分散して投資する

事業者・案件を分散して投資する、つまり分散投資はリスク回避方法の基本です。

分散投資は、「少しでも多くのリターンを得たいけれどもできるだけリスクを回避したい」という場合に有効な手段です。

特にソーシャルレンディングでは、融資先の会社の信用性がどの程度のものか判断がつきにくい場合が多々あります。

利回りがいくら高くても、貸し倒れによる返済不能が起これば大きな損失になってしまいます。

幸いにもソーシャルレンディングは1万円から投資できるファンドがほとんどで、1つのファンドに対しての出資を少なくするなどして資金を分散させやすいという特徴があります。

そのため事業者・案件を分散させて、全体としてのリスクを抑える分散投資をおすすめします。

対策②:情報の開示性を重視する

情報の開示性を重視することは、ソーシャルレンディングのリスク回避方法のひとつです。

なぜなら、社名や財務状況など融資先の情報がしっかりと公開されている案件は、会社の信用を落とさないために返済に責任を持つ可能性が高いと言えるからです。

上記で紹介したように、過去に行政処分を受けるソーシャルレンディング会社があったことから、現在では金融庁はソーシャルレンディング事業者に対して情報公開を積極的に行うように指導しています。

これにより投資家は精度の高い投資判断ができるようになり、また、SAMURAI FUND(サムライファンド)のように貸し倒れによる元本割れリスクを低減させる保証サービスを盛り込んだ商品も出ています。

失敗を避けるためには、投資家保護のためにどのような対策が取られているか、融資先の経営状況などの情報がきちんと開示されているかをあらかじめ確認しましょう。

対策③:信頼性が高い事業者を利用する

信頼性が高い運営会社に投資することは、ソーシャルレンディングのリスク回避方法のひとつです。

信頼性の判断材料は具体的に事業者の運用規模や会員数、案件数、過去の実績や社会的信頼などになります。

上場企業が運営する会社で、担保に関する情報がしっかりと開示されており、なおかつ不動産担保など信頼できる担保が設定されている案件ならより安心です。

新しく設立されたソーシャルレンディング事業者を利用する場合には会社概要、創業者や役員のプロフィールなどが開示されているかなどをチェックし、信頼性が高いかどうか判断しておきましょう。

4.失敗を避けたい人のおすすめのソーシャルレンディング会社4選

低リスク・信頼性の高いソーシャルレンディング会社を紹介します。

おすすめのソーシャルレンディング会社

  • SBIソーシャルレンディング
  • SAMURAI FUND
  • クラウドバンク(Crowd Bank)
  • Funds(ファンズ)

順に解説します。

(1)SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは、SBIグループが運営しています。

2011年にサービスを開始し、ソーシャルレンディング業界では長い業歴を持つ事業社です。

SBIソーシャルレンディングでは投資金額は1万円から可能であり、住信SBIネット銀行を利用することで入金・出金が無料でできるサービスがあります。

また、SBIソーシャルレンディングでは過去に運用した案件の詳細事項が開示されているため、投資家に対する情報提供がされているといえるでしょう。

親会社であるSBIホールディングスの資金力、安定性のある経営基盤は業界トップクラスであることから、SBIソーシャルレンディングの信頼性は高く、投資初心者も安心して投資を始めることができます。

(2)SAMURAI FUND

SAMURAI FUNDはSAMURAI証券株式会社が運営するソーシャルレンディング会社です。

2002年からソーシャルレンディングのサービスを提供しており、AI分野や不動産など様々な種類の出資先が揃っているのが特徴です。

1口当たり1万円から出資することができ、投資の際の取引手数料は無料になっています。

また、創設以来返済の遅滞や貸し倒れが発生したことがなく、各案件ごとに企業の返済を保証するサービスが付与されており、信頼性は高いといえるでしょう。

現在募集中のものはもちろん、募集が終了したファンドの情報などを閲覧することもできるため、投資家に対して積極的に情報を開示していると言え、おすすめできる会社です。

(3)Crowd Bank(クラウドバンク)

クラウドバンク(Crowd Bank) は、日本クラウド証券株式会社が運営しています。

2021年4月現在、業界第1位のSBIソーシャルレンディング、第2位のmaneoに次ぐ業界第3位に位置し、サービス開始から順調に資金を集めてきていることがわかります。

クラウドバンクはこれまで返済遅延は何度かありますが貸し倒れを起こしたことは一度もなく、また役員の情報が写真付きで掲載されていることから信頼できる会社と言えるでしょう。

投資する資金の銀行振込手数料を除いて、利用開始から運用終了まで手数料は掛からず、1万円のみでファンドへの投資を始めることができます。

テレビCMの放映を始めて以降、世間での知名度も上がり、今後もさまざまなサービス改良を経ながら業界を引っ張っていく存在になることが期待されています。

(4)Funds(ファンズ)

Funds(ファンズ)は、ファンズ株式会社(旧社名:株式会社クラウドポート)が運営しています。

ファンズ株式会社は2016年11月に設立されたばかりの会社で、サービス開始は2019年1月です。

2021年4月時点で累計応募金額は65億2,500万円となっており、遅延やデフォルトを1件も発生させていません。

Fundsの特徴には、上場優良企業や成長が期待されるベンチャー企業が数多く参加している点があります。

会員登録から口座開設・管理、指定口座への出金手数料はすべて無料、また、基本的に案件の融資先が公開されており、投資家に少しでも安全に投資をして欲しいという方針を明確にしています。

さらに、Fundsでは1円から出資することが可能で、様々な案件に分散して出資しやすいのも特徴といえるでしょう。

利回りは1.5%からと高くないですが、投資家の資産保全に力を入れており貸し倒れが起こりにくいことを考えれば総合的な利回りは決して低くないと言えるでしょう。

まとめ

この記事ではソーシャルレンディングの失敗例を紹介しました。

ソーシャルレンディングの失敗例

  • 失敗例①:貸し倒れで資金を失う
  • 失敗例②:返済遅延で資金が回収できない
  • 失敗例③:外貨案件で為替の差損が生じる
  • 失敗例④:単一のファンド・事業者に集中投資する

また、ソーシャルレンディング投資のリスク対策は以下の通りです。

  • 対策①:事業者・案件を分散して投資する
  • 対策②:情報の開示性を重視する
  • 対策③:信頼性が高い事業者を利用する

ソーシャルレンディングの失敗例と対策を知って、着実に資産形成を進めましょう。

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