
アセットアロケーションとは?適切な配分にするための2つの視点を解説
「アセットアロケーションとは何だろう?」
「アセットアロケーションの配分はどうやって決めるの?」
アセットアロケーションとは資産配分の考え方で、経済や金利変化のリスクを低減させるために、債券や株式をどのように配分して投資するかを決定することです。
今回はアセットアロケーションの基礎知識と、混同しやすいポートフォリオとの違い、資産配分のポイントについて解説します。
目的に合った適切なアセットアロケーションを実行して、着実な資産運用を実践していきましょう。
Contents
1.アセットアロケーションとは?
アセットアロケーションとは、運用する資金をどのような割合で投資するかを決めることです。
資産を意味するアセット(asset)と、配分を意味するアロケーション(allocation)を組み合わせた言葉です。
アセットアロケーションの1番の目的は、資産運用において経済状況や金利変化に対するリスクの低減を減らすことにあります。
米国の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあり、それは大切な卵をすべて同じカゴに入れているとカゴを落としてしまった時に全部割れてしまうという意味で、分散投資の大切さを言い表したものです。
資産運用において100%同じアセットに置いていると、インフレや予想外の危機が起こったときに大きなダメージを受けかねません。
多種類の銘柄や資産市場を組み合わせる、つまりアセットアロケーションを適切な配分にしておけば、どこかの金融市場でショックが起こった時でも、ダメージを小さく抑えることが期待できるというわけです。
人によって資産の状況やリスク許容度、運用目的は異なるため、アセットアロケーションはそれぞれ個人で異なります。
(1)ポートフォリオとの違い
アセットアロケーションとポートフォリオは混同されることが多いですが、両者には明確な違いがあります。
アセットアロケーションは資産クラスをどういう配分で持つかを示すもので、ポートフォリオは資産クラスごとの金融商品を具体的に決めたものです。
資産運用においてまずは、アセットアロケーションで資産の種類や分類の割合を決めます。
その次に、アセットアロケーションで決めた割合に沿って、具体的な投資対象の地域や金融商品を決めるのがポートフォリオです。
すなわち資産運用においては、ポートフォリオを組むために、まずはアセットアロケーションで大まかな資産配分を行う必要があります。
両者の違いを正しく理解できると、資産運用が成功する可能性がより高くなるでしょう。
2.アセットアロケーションで適切な配分にするための2つの視点
資産運用において最も重要なことはアセットアロケーションをどのように配分するかです。
アセットアロケーションを検討するにあたり、以下の2つの視点に基づいて配分を決める必要があります。
- 値動きが連動しない資産を組み合わせる
- どれくらいのリスクを取れるかを考える
順に解説します。
(1)値動きが連動しない資産を組み合わせる
アセットアロケーションで適切な配分にするためには、値動きが連動しない資産を組み合わせましょう。
例えば、資産配分の基本となる国内外の株式と債券は、株式が値上がりすれば債券は値下がりし、株式が値下がりした時は債券が値上がりするというように、株式と債券の値動きは逆相関する傾向にあります。
また、不動産やコモディティなどは、株や債券の相場から受ける影響が比較的小さく、独自の値動きをするとされています。
このように値動きが逆相関する資産や、連動が少ない資産を組み合わせて投資することで、結果的に値動きが相殺され、全体的に安定した資産運用が期待できます。
しかし、経済のグローバル化が進むなか、これらの資産クラスが金融危機などの際に同じ方向に動くことも多くなっており、以前に比べて分散の効果が小さくなっているという指摘も近年行われるようになりました。
それでも変動幅や回復までの期間は異なることから、値動きが連動しない資産を組み合わせるアセットアロケーションの有効性は高いと言えるでしょう。
(2)どれくらいのリスクを取れるかを考える
アセットアロケーションで適切な配分にするためには、自身のリスク許容度を事前に設定しておきましょう。
リスクは値動きの幅を意味するため、価格変動リスクが大きいと狙える利益も大きくなり、反対にリスクを抑えれば損失だけでなく利益の幅も小さくなります。
そのため、自身のリスク許容度、つまり利益は小さくても損失が出にくい資産運用をしたいのか、損失を受け入れても積極的に利益を狙っていきたいのかをあらかじめ考えておかなくてはなりません。
運用できる期間が長い若年層ほどリスクを取りやすく、リタイアが近づくほどリスクは小さくすべきとの見方が多いですが、投資の目的やその人の性格や資産の額を考慮して、個々に合わせた戦略を立てることが重要です。
3.アセットアロケーションの資産クラス6つ
資産クラスとは市場別に取引されている各金融資産のことで、具体的には以下の通り6つに分類することができます。
- 株式(国内・外国)
- 債券(国内・外国)
- 不動産
- コモディティ(ゴールド、プラチナなど)
- 暗号通貨(仮想通貨)
- 現金
ハイリターンを狙うならハイリスクな資産クラスに投資することは必須で、株式・不動産などが該当します。
一般的に同じ資産クラスは、相関性の高い値動きをする傾向にあります。
そのため、リスクの高い資産クラスに多くの資金を投資していると、世界的に影響の大きな経済変動が起こった場合に、多くの損失を被るリスクがあります。
少しでもリスクを軽減するためには、さまざまな資産クラスに投資してお金の置き場を分散させておくと安心です。
(1)株式(国内・外国)
株式とは、株主から集めた資金に対して発行する証書のことです。
会社は大量の資金が必要な場合には金融機関から融資を受けたり、債券を発行したりとさまざまな手段で対応しますが、株式の発行はその資金調達手段のひとつです。
そしてその株式会社が事業で利益を上げると、利益の一部から「配当」「株主優待」という形で、資金を提供した株主(投資家)に還元されます。
また、企業が成長し株式の価値が上がったときには、その株式を売却して利益を得ることもできます。
株式は、国内証券取引所で取引される国内株式のほかに、外国株式(先進国、新興国)があります。
国内株式は誰もが知っている有名企業が多く、投資対象として親しみやすい一方、海外株式の場合は手堅い成長を望むことができる世界的規模の大企業や、長期的に大きな成長を狙うことができる新興国の企業に投資できることは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、海外株式に投資する際は、為替変動の影響を受けることを考慮する必要があります。
このように株式投資はリスクがある反面、大きなリターンが期待できる金融商品の代表格です。
売買方法や株価チャートの見方といった基本的な仕組みを押さえておけば初心者でも取組みやすいことから、運用資産としてメインとなることの多いクラスと言えます。
(2)債券(国内・外国)
債券は、国や地方公共団体、企業などの発行体が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。
株式会社が発行する場合は「社債」とも呼ばれます。
債券には満期が定められており、満期となる償還日には額面金額が投資家に払い戻されます。
発行体に対してお金を貸す代わりに、投資家は利子を受け取ることができるというイメージです。
株式の場合は配当の額が約束されていないことから配当がゼロの可能性もありますが、債券の場合は定期的に利子が得られて期日になれば元本が還ってくるため、投資家にとって株式と比較してより安全性が高い金融商品と言えるでしょう。
ただし現在、日本はゼロ金利・マイナス金利政策を取っているため、債券の利回りはほぼ0%という状況です。
そのため債券は資産を「守る」ことはできますが、「増やす」目的としてはあまり有用ではありません。
資産を「守る」という意味では預金も同じですが、債券では直接投資先を選ぶことができるという点が異なっています。
安全資産として債券を保有する場合、途中で解約してしまうと元本割れの可能性もあるため、現金を預金しておくほうが柔軟な対応ができると考える人もいます。
(3)不動産
不動産は、購入した物件を貸し出し、家賃収入を得ることで利益を得る資産クラスのことです。
対象となる不動産は、オフィスビルやショッピングセンター、マンションなどさまざまです。
不動産投資のひとつに、リートと呼ばれる不動産投資信託(REIT:Real Estate Investment Trust)があり、証券取引所に上場しているリートは上場株式と同様に売買することができます。
投資の世界では、株式や債券などを「伝統的な資産クラス」と言い、それに対して、不動産や後述するコモディティなどは「オルタナティブ資産クラス」と呼ばれます。
「オルタナティブ資産クラス」は「伝統的な資産クラス」と連動しないで別の動きをすることが多く、分散投資で求められる相関性が低い資産と言えます。
リスク軽減を実現するには、資産クラスの異なる投資をすることが重要な役割を果たします。
(4)コモディティ(ゴールド、プラチナなど)
コモディティ(Commodity)とは一般に「商品」を指す言葉で、これも資産クラスの1つに数えられます。
コモディティには商品先物市場で取引されている原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物があります。
「コモディティ投資」は直接的に商品や商品先物の市場で運用される商品ファンドのほか、近年では商品指数に償還価額が連動する債券などに投資する投資信託など利用方法の選択肢が増えています。
直接的に商品先物取引を行う場合は、少額の資金で大きな取引ができるようになっているため、レバレッジを大きく利かせるほどハイリスクになる点には注意が必要です。
「コモディティ投資」は株式や預貯金のように配当や利息を得ることはできませんが、価値がゼロになることもなく、インフレ時に強い点が大きなメリットです。
(5)暗号通貨(仮想通貨)
暗号通貨も新たな資産クラスとしての認知が広がっています。
暗号通貨とは、暗号理論を用いて取引の安全性の確保、およびその新たな発行の統制をする仮想通貨のことです。
その先駆けであると同時に、その代表例となるのがビットコインです。
2019年時点において暗号通貨(仮想通貨)は、アメリカ株式、コモディティ、債券市場の年間利回りを大きく上回り、世界をリードする資産クラスとしてのポジションを固めつつあります。
(6)現金
現金も資産クラスのひとつです。
現金はそのまま持っているだけでは利息は生まれませんが、損失もないことが特徴です。
投資においては分散投資などどれだけの備えをしていても、いざ大規模な金融危機が起きれば全くの無力です。
その際にリスク対策として有効なのが、アセットアロケーションに占める現金の割合を高めておくことです。
ただし現金の保有比率を高めることはすなわち、投資をする上での「機会損失」にもつながることも考慮しなくてはなりません。
突然現金が必要となる事態も念頭に置いておき、資産のうちすべてを投資に回すのではなく、生活資金の半年分など一定割合は現金または預貯金として保有しておくと安心です。
まとめ
アセットアロケーションとは、資産を複数の金融商品や資産 (アセット) に配分 (アロケーション) することです。
アセットアロケーションを意識することは資産を守るために有効的で、目的に合った適切なアセットアロケーションを実行することである程度リスクをコントロールできます。
富裕層が昔から実行してきた資産運用を参考にしながら、あなたの大切な資産を守り、育てていく方法を見つけてください。
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